ローヤルゼリーの基礎知識

ローヤルゼリーとは?

ローヤルゼリーとは、若い働きバチが女王蜂のための食糧としてつくり出す、乳白色のクリーム状の物質です。
女王蜂だけが食べられる特別な食糧で、逆にいえば幼虫の頃からローヤルゼリーのみを与えられてきた蜂が女王蜂となります。
働きバチの分泌物であるローヤルゼリーは、わずかしか採取できない、非常に貴重なものです。
糖質やタンパク質、脂質のほかに、ビタミン類やミネラルなど、さまざまな栄養素が豊富に含まれている非常にすぐれた健康食品とされています。

ローヤルゼリーの歴史

直訳すると「王様のゼリー」となるローヤルゼリーは、古い歴史をもち、その初めは紀元前にさかのぼります。
古代ローマの哲学者、アリストテレスの著書『動物誌』に記載されている「濃厚な蜂蜜に似た、淡黄色のやわらかいもの」は、ローヤルゼリーであると考えられてます。
ローヤルゼリーという名が使われたとされるのは、18世紀後半頃のことです。
1792年にスイスのミツバチ学者フランソワ・ユベールが、著書『ミツバチの新観察』において「ゼレー・ロワイヤル」と記述したのが始まりとされ、その後、ローヤルゼリーと英訳され名前が定着したといわれています。
ちなみに日本にローヤルゼリーの記述が発見されたのは、明治時代です。
1889年に農学博士によって、「王家の舐物」との名で紹介されました。
また、女王蜂だけが食糧とすることから、「王乳」との別名もあります。

女王蜂とローヤルゼリー

ローヤルゼリーは女王蜂専用の食糧ですが、実はすべてのハチの幼虫の食糧でもあります。
幼虫の頃からローヤルゼリーを与えられ、生涯それだけを食べて成長するのが女王蜂です。
実は働きバチも生後の数日間のみローヤルゼリーを食べていて、、その後は自分で集めた花粉や分泌したハチミツを食糧とします。
女王蜂は誕生直後の卵の頃から特別な存在だったわけではありません。
つまり、ローヤルゼリーがハチの成長を大きく作用しているのです。女王蜂は、働きバチと比べると驚異的な生命力をもっているという大きな違いがあります。
働きバチのほとんどが、およそ1か月しか生きられないのに対し、女王蜂は平均しておよそ3年も生き続けるのです。
また、体長を比較すると女王蜂は働きバチの2~3倍も大きくなり、寿命に至っては30~40倍もの差生まれます。
これらの女王バチと働きバチとの差を大きく分けているのが、ローヤルゼリーに含まれる栄養素と考えられているわけです。 

はちみつとローヤルゼリーの違い

はちみつとローヤルゼリーは、どちらもミツバチが作るものであるにも関わらず、まったくの別物です。
はちみつは天然の甘味料として古くから重宝されている食品で、糖質が全体の80%前後も占めているため強い甘みをもつのが特徴です。
働きバチが花から採取した蜜や花粉を消化した後、大顎腺から分泌される酵素によって変性したものがはちみつとなります。熟成した、粘り気の強い液状で、花粉と同様に働きバチの食糧となるのです。
人にとっては砂糖の代用となることが多い食品ですが、働きバチにとっては身体をつくる栄養源にもなります。

一方のローヤルゼリーは、羽化して7日後の若い働きバチによってのみつくられる、女王蜂の食糧です。
新陳代謝の活発な、若い働きバチの食べた花粉や蜜は体内で消化吸収されます。
その消化された物質が咽頭腺から分泌され、ローヤルゼリーとなるのです。
ローヤルゼリーに含まれる糖質の割合は全体の10%程度で、酸味の効いた独特の味がするのが特徴です。
必須アミノ酸をはじめとするアミノ酸やミネラル類、ビタミンなどの栄養素がバランスよく配合されているといわれています。